皆さんごきげんよう、駆け出しボカロPのIWOLIです。
今回はボカロ曲を作る時に必要になる
パソコン・スマホなどのハードウェアを解説します。
ボカロPを始めるにあたってこの時点で迷う人は少なくないと思います。
また、PCなど何をメインにするかを決めても、
その先でヘッドホンなど、どんな周辺機器が要るのかという疑問もあると思います。
今回はそこについても解説していますので、是非参考にしてくださいね!
Contents
スマホじゃダメ?
まず第一歩としてよく、「スマホでボカロは出来ないか」という質問があります。
実は今となってはスマホでボカロ曲を作る事も可能です。
例として、なんと本家本元のVOCALOIDはiOS版が存在します!
有料なのでこの記事の本旨からはちょっと逸れますが、
本家VOCALOID6が2万円以上はする所を、1万円以下でスマホ版が手に入る、
と考えたらヤバくないですか?
また近年、界隈を騒がせているAIを利用した無料の歌声合成ソフト、
VoiSonaもiOS版が出ています。
こうなると、「Android版は?」って思いますよね。
残念ながらAndroidは歌声に限らず、音楽制作面では充実しているとは言えず、
歌声合成ソフトも現在はPaintVoiceくらいしかない状態のようで、
AndroidユーザーかつPCを持つのが難しい場合はほぼこの一択になると思います。
これらを見ると、「iOSのスマホ・タブレットがあれば十分じゃないの?」
と思われるかもしれません。
これだけの事ができて何故PCを勧められるかというと、
答えはPCの方が、操作性・拡張性で圧倒的に優れるから、という事に尽きます。
スマホやタブレットが、薄型の画面の中にすべての機能を詰め込んでいるのに対して、
PCは画面表示・文字入力(キーボード)・画面表示(モニター)・音声出力(イヤホン)・カーソル移動(マウス)と、それぞれの機能が分担されていますし、
限界の高さからかなり色んなことが出来ます。
またユーザーも多いためあらゆる面で選択肢の数もスマホとは比べ物になりません。
画面がデカいだけじゃ無いんですよ!
恐らく、長くPCで活動していたり、PCから作曲を始めたり、
そもそもPCの方が慣れ親しんでいるために、
「スマホは無理」「PC買った方が良い」と考える人の割合が多いのだと思います。
僕も基本PCのみで作っておりますが、
たまにGarageBand(iOSのみ)で音を鳴らして遊んだりしています。
スマホは慣れていませんが、今後の普及・成長が楽しみですね。
パソコンを買うなら?
とはいってもPCがあるなら損はありません。
作り手の好みやこだわりによって、スマホで気にならない事もあれば、
「もっとこんな感じにしたいんだけどな…」がスマホでは難しいこともあるでしょう。
お次はそんなスマホより充実させたい方のために、
PCの要求スペックの目安を解説します。
DTMは結構負荷の高い作業なので、スペックもそれなりの物が要るかもしれません…
CPU
やはりCPU性能は重要です。心臓部ですからね。
これは判断が難しい所ではありますが、Intelの現行のi5だとギリギリかな…という印象です。
というのも、DTMはいわば幾つものソフトを同時に使う行為に近いからです。
確かに歌声合成ソフトや、後に紹介するDAWというソフト単体での動作環境を見ると、
もっと低いスペックでも動きはするでしょう。
ただ、実際の作業はそうは行きません。DAWを立ち上げつつボカロやVoiSonaを起動して、
書きだしたり、複数の音を鳴らして確認したり…。
初心者だから複雑なことは出来ない、と思うかもしれませんが、
初心者だからこそ、しっかり動かせないと何も作れない・イメージ出来ないというのが僕の意見です。
歌声を確認しようとするたびに数秒止まるとか、
歌声とオケを同時に鳴らせない(鳴らすための準備が激重)とか、
想像したら結構しんどくないですか?
という事でこれ以降、PCスペックについてはソフトの要求ではなく、
実際の運用・初心者目線・僕なりの考えを交えて解説していきます。
メモリ
お次はメモリに関してです。
こちらも、よく8GB以上推奨と書かれているかと思いますが、
実際に使うと結構厳しいんじゃないかなと思います。
単体でボカロを使ったり、DAWだけを起動して音声ファイル切り貼りなら動くと思いますが、
ボーカル以外のパートを打ち込むこともあれば、
例えば作曲以前に勉強がてら耳コピをしようもんなら、
その音を鳴らす必要がありますから。
DAW以外の事をスマホで解決したり、操作しないパートを音声ファイルに書きだせば改善はしますが、
その操作自体が手間や負荷になるんじゃないか?と思います。
そういったことにストレスなく操作しようとすると、
メモリは16GBくらい必要かなと思います。
ストレージ
音源やソフト、作った楽曲を保存するストレージ、SSDやHDDです。
これは今後何をしたいかで全然違うので何とも言い難いです。
- そこまで積極的に作るつもりがない
- パソコンではDTM以外しない
という方なら、少な目でも良いかもしれません(と言っても250GB以下では足りるかどうか不安がありますが…)
一方でもし、再現したい曲があるとか、色々試したいのであれば、
1TBでも最低限になってくると思います。
DTMはなんだかんだストレージを食います。
ボカロやVoiSonaで歌ってもらうためには、後で紹介するライブラリが必須になりますが、
これがまずまぁまぁ重いです。
更に色んな楽器やオーディオサンプル(音源)を使おうとすると、
満足に作曲出来るレベルになる頃には恐ろしい規模になっているでしょう…
結論:PCはある程度のスペックは要るかも
以上の事から、DTMを満足にしようとするとそこそこのスペックは要るかもしれません。
どれくらいが普通と思うかにもよりますが少なくとも、
ウェブ・ネットが見れる、Microsoft Officeのワードが使えるくらいだと性能不足でしょう。
一方でガッチガチのゲーミングPCみたいな、ハイエンドPCである必要は必ずしもないと思います。
PCは性能やコスパはまちまちなので、価格だけで話すのは変ではありますが、
10万円くらいだったらひとまず問題なく動くんじゃないかな…という感じですね。
5万円以下だと結構不都合が出るでしょうか…特にノートPCだとかなり厳しいと思います。
変に低スペックなPCを使うくらいなら、
十分な性能のスマホの方がまだ良いでしょうからね。
12万~15万くらいのPCを使ってきています。
不自由はそこまでないですが、もっと出来たらいいな~ぐらいですね。
スマホが普及した現代ではテレビもパソコンも無いという家庭も珍しくないと思いますが、
PCでボカロ曲を作るならある程度の出費は必要と言えそうです。
それ以外に要る?→音聴こえてたらそれで良いよ
さてここまで、ボカロ達を動かすための本体について話してきましたが、
それ以外には何か必要でしょうか?
結論を言いましょう。イヤホンあったらそれでいいです。
もちろんモニターとかPCなら入力デバイス(キーボード)が要るけど…無い事がまず無いよね
この手の話題ではよく言われますよね。
- 「オーディオインターフェースを買いましょう!」
- 「リスニングデバイスは絶対モニタースピーカー!」
- 「MIDIキーボードは打ち込みに使います!」
- 「ギターを録音するためのマイクはこちらがお勧めです!」
みたいな感じ。
色んなDTMerから怒られそうですが、
それ、大体要らないです。特に駆け出しボカロP。
僕がこれからボカロPを始める人にとってこれらが必要ないと考える理由は以下です。
- 使い方が分からない
- 違いが分からない
- 逆にハードルになる
…まぁ、理由は何となく想像できると思います。
まずこれから始める人にとっては「オーディオインターフェースって何?」状態でしょう。
これから学んでいくところなのに、いきなり数万円するものを買うのって結構ハードル高いですよね…
しかもそれらを買って、音が出なかったらどうしましょう?
これらは最低限実用するまででも結構苦労する事があります。
インターフェースをソフトに認識させたり、マイクを適切に接続したり…
挙句の果てに、それらを導入して効果が分からなかったら最悪ですよね?
実際には効果があるわけなんですが、それを認知出来るようになるのは、
ボカロPになってからでも遅くありません。それぐらいボカロPの敷居って低いです。
最初は出来る限り無料で手に入るもので済ませて、
「もっとやってみたい!」ってなった頃に導入しましょう。
まとめ
ということで今回は、ボカロPを始めるために必要な、
デバイスやハードウェア面について解説しました。
結構色んな人が、インターフェースなど色んなものを必須なデバイスに挙げていたり、
最低限必要なPCのハードルがあったりして、委縮した人もいたかもしれませんが、
案外ボカロを始める敷居は下がっていると思ってもらって大丈夫だと思います。
今後は更にボカロPが始めやすくなるような情報を発信していきますよ!
僕は今使っている環境がPC一辺倒なのでスマホに関してあまり詳しい解説はできませんが、
音楽を作っていく上での知識はハード・ソフトの扱いに限らないので、
スマホユーザーの方も参考にしていただければと思います。
それでは、オヤカマッサン!