皆さん、ごきげんよう。IWOLIです。
耳コピって難しいですよね…
何時間掛けてもイマイチしっくり来ず
何度も挫折した経験…僕もあります。
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あります!!
メロディの運び方などから、耳コピする際の難易度には曲ごとに結構差があります。
そこで今回は、
”耳コピが簡単な曲の特徴”
をご紹介します!
さらに後半では、ボカロ曲の中から比較的耳コピがしやすい作品も紹介します!!!
是非耳コピの選曲にお役立てください!
Contents
耳コピが簡単な曲の特徴
まずは耳コピが簡単な曲の要素をご紹介します。
僕は以下の要素が当てはまると思っています。
- メロディがゆっくり
- 連続で同じ音程を続ける
- 音程の跳躍が少ない
- ハモりがない
順番に解説していきますね。
また、各項目では参考用のデモを用意しています。
余裕のある方はそちらを耳コピしてみる事でも、理解が深まると思いますのでご活用ください。
それでは行ってみましょう!
メロディがゆっくり
まずこちらは、想像しやすくはあると思います。
一方で、こう疑問に思われるかもしれませんね。
「『曲』じゃなくて『メロディ』が遅い?」
はい、こう書いたのには理由があります。
次の二つのデモをお聞きください。
- Demo 01
- Demo 02
この2曲、BPMは全く同じ160なのですが、どちらが耳コピには難しそうと感じられましたか?
恐らく大半の方は”02“と思われたと思います。
この差は、「次の音が鳴るまでの時間の長さ」です。
左が01、右が02です。
右の方がノート(=音符)も多い上に細かく、連打されていますね?
この違いを、「メロディの速さ」としました。
これが遅いほど、「今聴きとっている音」が鳴っている時間が長いので、それだけ音を聴きとる猶予が生まれます。
BPMが140~160くらいだと結構速く感じることもありますが、目安として一つの音程が「一拍半以上(付点四分音符1つ)」続くだけでも、かなり聞き取りやすくなると思います。
連続で同じ音程を続ける
次はこちら、「同じ音程が続く」というものです。
こちらはもっとイメージがしやすいかもしれませんね。
こちらもデモを用意しました。
- Demo 01
- Demo 03
一つ目は先ほどの1曲目と同じです。
対する二つ目は、今度はリズムも全く同じにしています。「たったったらー」というリズムで始まりますね。
ですが、今回は音程の進み方が違います。
左がDemo 01、右がDemo 03です。
左の方が、シンプルで分かりやすそうに見えませんか?
先ほどの「ゆっくりなメロディ」ではあくまで1音の聞き取りやすさでした。
ですが、こちらのように複数の音が連続で同じ音程なら、それが続く限り同じ音を鳴らせばよいということです。
ただし、これには一つ落とし穴があります。
以下のような場合です。
- Demo 04
「なんか変わった?」と感じるでしょうか。
実はこちらはこんな感じの音程になっています。
見た感じDemo 03と似通っていますが、一部が横並びになっていますね?
つまり同じ音程ということです。
「気づかなかった!」という人もいるのではないでしょうか?
意外とこういう時、次の音を別の音だと思い込んでしまい(+ずれていることを聴きとれず)、勘違いしたままになってしまうことはよくあります。
少なくとも僕はそうでした…
連続で同じ音程だとしても、フレーズの最中かつ一瞬だと”同じ音程だ”と判断する事が難しいことがあります。
そのため一番良いのは
「フレーズの冒頭が同じ音の連続で始まる」
その次に
「長く、同じ音が続く」
ということになりますね。
音程の跳躍が少ない
さて三つは「跳躍」に関する話です。
そもそも跳躍とは、メロディの次の音がスケールの構成音を一つ以上飛ばした先に向かう事です。
簡単に言えば「いきなり離れた音に行く事」ですね。
こちらもデモを聴いていただきましょう。
- Demo 01
- Demo 05
どちらも音のつながりは同じ音が増えていますが、Demo 05は01に比べて何か急な感じがしませんでしたか?
音程はこんな感じです。
左がDemo 01、右がDemo 05です。
05の方は、2小節目で一気に音が下がっていて、更にその後も、下がって上がってと動きが大きいですね?
この動きが跳躍です。
01にも一部跳躍はありますが、05ほどはなく近い音のみで完結しています。
跳躍がある場合、どれくらい飛んだかのアタリが付けられないと「どこに行くべきか分からない!」ということになりやすいです。
逆に跳躍していないと、試しに一つずつ上げ下げしただけでも一致しやすく、素早く正解に辿り着けるのは想像しやすいでしょう。
ハモりがない
最後はケースとしては多くないと思われますが紹介します。
曲によってははっきり聴こえるレベルのハモりパートでメロディラインを彩っているものがあります。
例えばこんな感じ
- Demo 01
- Demo 06
Demo 06は、何やらちょっとだけゴージャスな感じがしませんでしたか?
こちらがハモったバージョンです。音程を見てみましょう。
左がDemo 01、右がDemo 06です。
06は分かりやすく縦に二段になっていますね。
こうなっている曲の場合、耳コピの難易度は跳ね上がると思っています。
二つの音があるということは「どちらの音を鳴らしても割と調和する」ということなので、どちらが正解なのか分からなくなりやすいんです。
実際僕も、ガッツリハモっている曲をコピーしようとしたら全然違う所を取ってしまった事があります…
簡単に耳コピがしたいのであれば、ハモリパートがはっきりとあってゴージャスな曲は避けた方が無難でしょう。
番外編:リードが聞き取り辛い音色はちょっと難しい
ここで一つ補足を。
今まではメロディの音程に関して話してきましたが、音色によっても耳コピのしやすさは変わると思っています。
例えば、正直なところ「ボーカル曲はちょっと耳コピしにくい」と思っています。あとで紹介するのに…
理由は、「歌声は細かな変化が多過ぎるから」です。
歌が「ア~」だけで展開する曲はなかなかないですよね?
そんな名曲も確かにありますが…
ほとんどは母音が変化し、その手前には頻繁に子音が付き、更にはビブラート、しゃくりなどが入る事もあります。
こういった変化がある中で音程を取ろうとすると、ピアノなどのタイトな楽器に比べ、難易度が高くなってしまいます。
ましてやボカロは結局、音程の動きなどが激しいので、なおの事かなりの数の曲が難しめという印象です。
同じ理由で、音程に揺らぎがある場合や、音程とは無関係な「ピックが弦にぶつかる音」などが入るギターなどの場合は楽器でも耳コピが難しいと思います。
ボーカル曲では難しいと感じた場合、そういったリード音の音色変化が少ないインスト曲を選んだ方が入り口としては楽かもしれません。
耳コピが簡単なおすすめボカロ曲
さて、それでは以上の条件に沿ったボカロ曲を幾つか紹介します。
先ほども(小声で)言った通り、ボカロ曲はメロディの動きが大きいからこそ耳を惹く所もあるのですが、簡単な条件の一部に合致する名曲も存在します。
では実際に見ていきましょう!
まずはこちら!
言わずと知れた名曲ですね~
キャッチーな一方で細かいリズムがあって大変そうですが、実は同じ音の連打が多く、やってみると意外と当たりやすいです。
Aメロ以外もフレーズの冒頭で同じ音を繰り返したり、同じリズムモチーフを繰り返したりが多いので、ワンコーラスであればそれなりの形にしやすいでしょう。
またピノキオピーさんはこの曲に限らず
「同じ音程の連打」
「似たモチーフを繰り返してリズムを作る」
といったスタイルが多く見られるので、これ以外にも「思っているより耳コピしやすい曲」はあります。
アルティメットセンパイとかも同じ音が多くて楽ですね。
また転調もないため、「直前のフレーズから取ったスケールの情報がそのまま使える」というのもありがたいです。
次はこの曲です。
「めっちゃくちゃ速い曲じゃねーか!」と思うかもしれませんが、それでも良いくらいにこの曲は同じ音が続きます。
またAメロ・Bメロ・サビ全体に渡り、どこかに同じ音連打が入っており、意外と糸口を見つけやすいと思います。
ただし、転調が含まれるのでそこに差し掛かると「あれっ?」となるかもしれません。
この方はヒバナの前後にゴーストルールやキメラを制作されましたが、こちらはヒバナより若干動きが多めです。
とはいえ個人の能力差などによって「こっちの方がやりやすいかも?」ということがあるかもしれないので挑戦してみるのもいいかもしれませんね。
続いてこちら!
こちらも同じ音程の続くパートが多い上に、繰り返すフレーズが多いのでメロディが取りやすい部類に入ると思います。
特にBメロはリズムが一気に三連符に変わりテンポが落ちた上で同じ音が続きます。
鍵盤で弾くと大変ですが打ち込んでやるとかなり楽に一気に取れるのではないでしょうか?
ただし転調する部分があるのでフレーズの切れ目では油断せず、音の高さを正確に見極めましょう。
最後はこちら!
この曲はサビもAメロも同じフレーズで始まるのも印象的な曲ですね。
その分だけ「同じフレーズの情報が活かせる」という意味ではかなり耳コピがしやすいかもしれません。
Bメロに限っては動きも多く不規則なので苦戦するかもしれませんが、今回紹介した中ではもしかしたら一番簡単かも…?
如何でしたでしょうか?
今回はボカロ曲の中でもかなり有名な曲を敢えて選んであげてみました。
「知ってるけどこの曲楽なの!?」と思われた方、ぜひ耳コピしてみてください。
また人によっては「その曲は過去にやろうとしたけど挫折したんだよ!」という方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方は、もしかすると少し大変な方法で耳コピに挑戦されているかもしれません。
そんな方はこちらの記事をご参照ください!
DAWを利用して「歌えなくても」「楽器が出来なくても」耳コピを可能にする方法を紹介しています!
それでは今日はこの辺で、またお会いしましょう。