Hardcore!タノシー!!!!
失礼、発作です。(2回目)
どうも皆さんごきげんよう。IWOLIです。
前回、Hardcore Technoの全体像について解説しましたが、お読みいただけたでしょうか?
今回はその中の一つ、キャッチーなタイプのサブジャンルに絞って詳しく紹介していきます。
大きな括りで言えば、UK Hardcoreと言ってしまえば大体通じるものではあるのですが、
その中でもジャンルの移り変わりや、スタイルの違いなどによって細かい分類がされています。
今回はその中から特徴的なものをかいつまんで紹介していきます。
みんなキャッチーで聴きやすいけど、ちょっと違うスタイルたちが見られて面白いと思いますので是非お付き合いください!
Contents
UK Hardcore
説明不要かもですがもう一度!
UK HardcoreはHardcoreの中でもメロディックさやエモさ、哀愁などが強調され、
特に聴きやすいサブジャンルです。
とはいえここから様々な別ジャンルの要素をとり込み、
多種多様に発展しているため、他ジャンルに比べ一貫性が余りにも欠けているともいえます。
バリエーションに富むともいえるので問題ではない。
あくまで一例ですがこちらはUK Hardcoreらしいと言えるのではないでしょうか?
こちらは王道的な展開で、リズムやジャンル感の変化もそこまでなく素直に踊りやすいタイプの「UK HardcoreらしいUK Hardcore」だと思います。
一方で、DubStepやDrum’n’bassなど、
全然違うジャンルの要素を曲展開として混ぜ込むケースも少なくありません。
J-Core
そして色んな「好き!」を詰め込み過ぎた結果がこれだよ!!!
…という訳ではないですが、簡単に言ってしまえばJ-Coreは
「日本人っぽいHardcore」
に尽きます。
そんな曖昧な…って話ですが、
そうとしか言いようがないほどに曖昧で定義困難なサブジャンル一つ目です。
余りに曖昧かつスタイルの幅も広いため、
UK Hardcoreに勝るとも劣らぬ「ジャンル全体の雰囲気の説明しづらさ」があります。
なので参考曲はいっそ複数曲のMixにします。(逃避行)
更に輪をかけるように、J-Coreの中にも細かく色んなスタイルが存在したりします。
流石に紹介しきれないのでこちらの別記事をご参照ください…。
Happy Hardcore
J-Coreと並び、
名前はよく耳にするけどとても定義が困難なサブジャンル二つ目です。
僕はこれについて、Happy Hardcoreは時代によって2つに分けられると思っています。
一つ目は、Gabbaなど初期のHardcore Technoから派生し、
のちにUK Hardcoreへと進化するもの。
もう一つは、UK Hardcoreの中でも特に明るくてハッピー!
とにかくポジティブな雰囲気を持った現代的なものです。
前者は例えばこちらです。
歪んだキック、イントロのブレイクビーツ、シンプル目な展開と音構成など
GabbaがこれからTranceなどの影響を受けUK Hardcoreへと変わっていく間という印象が強いと思います。
この曲の場合は特にキックが歪んでいるので、Happy Gabbaというジャンルにも近いかもしれません。
一方の後者は例えばこちら
もう見るからにハッピー!って感じですね!サムネからして
畳み掛ける音数の他、タイトで目立つピアノでノリノリな雰囲気を後押しします。
また随分古いネタではありますが、こちらもHappy Hardcoreに当てはまりそうです。
動画タイトルに凄く時代を感じる
このHappy Hardcoreの存在もあり、
明るくポジティブ:Happy Hardcore
エモく哀愁系:UK Hardcore
というイメージも持たれがちかもしれません。
Makina
Happy Hardcoreと非常に近いもののひと味違うMakina
主な特徴は、メジャースケールでありながら哀愁を感じさせる曲調です。
どうやら、スペイン辺りを中心に作られ、
スパニッシュスケールによって作られるエスパニョールな感じが
「メジャーだけど悲し気」という雰囲気を作っているようです。
一例はこちら!
どうでしょう?明るいのに悲し気な不思議な感覚ですよね!
Trancecore
Trancecoreの説明に来てしまいました…
名前を見れば「Tranceの要素を取り入れたHardcore」とすぐに想像がつきますが、
それで説明するには問題があります。
何せ、そうやって作られたのがUK Hardcoreでもあるという事実が説明の邪魔をするからです。
UK HardcoreもTranceの要素を強く持っているため、正直両者にはほぼ差がないと言えると思います。
例としてTrancecoreらしいものを挙げてはおきますが、
実際にはジャンルの区別としてほぼ機能していないと思います…
この曲はドロップのリフがかなりTranceらしい飛び回り方をしているのもあって、
UK Hardcoreではないと言われても納得できますが、
必ずしもTrancecoreすべてがこんな感じという訳ではない様です。
Freeform Hardcore
こちらはTrancecoreと物凄く近いようですが、まだ差別化されているように見えます。
Tranceの要素を取り入れたのは同じですが、
アシッドライン(ビヨビヨした音)やローリングベース(連打されるベース)など
Trancecore・UK Hardcoreではあまり見られない要素も取り入れた特有の雰囲気を持つ傾向にあるのがFreeform Hardcoreです。
その点から、HardTranceやPsytranceの傾向にも近いのかもしれません。
この曲の場合、基本的にガバキックが使われておりローリングベースは聞こえませんが、
Trancecoreなどとは激しさなどから差別化されていると思います。
(同時に、キャッチーに聴こえるかと問われれば疑問符な曲調ではありますが)
Dubcore
このDubはそのままDubStepのDubですが、
Hardcoreに付与されるのは”Step”部分ではなく”Dub”部分です(?)
要は、DubStepに用いられるようなワブルベース・グロウルベースを畳み掛けるHardcoreです。
ベース音が足されるのみなので、リズムは4つ打ちのままなのが特徴です。
例として適切かは分かりませんが例えばこちら
こちらの特に3:02からの部分、ここがDubcoreパートに当たると思います。
BPMが速いのでDubStepっぽくはないと思われますが、このゴリゴリ言う感じが醍醐味ですね。
こちらはかめりあさん十八番の”200Step”と呼ばれるジャンルになっているパートです。
BPM200の状態でハーフテンポ(つまりBPM100状態)になって繰り出されるDubStepですね。
Bassline Hardcore
「また似た様なのか…」とお思いかもですが、提唱されているそうです。
Dubcoreもベース音が主人公のHardcoreではありますが、
こちらは恐らくそちらよりも後に提唱されつつ、
Dubcoreも含むし、ワブルベースではないベースが主体の物も内包したジャンル
ということかな?と思っています。
まあ聴くのが早いですね。これも合っているか分かりませんが…
Gettyさんは特にこういった硬質なベースの扱いが得意なイメージがあります。
リード音も入りますが、ワブルベースのようなうねりや暴れが無い、
硬いイメージのベースでグルーヴを作っています。(0:34辺りなど)
Hardcore Rave
またややこしいのが来ました…ジャンル追いも大変です。
UK Hardcore界隈の重鎮、Gammer氏が提唱したジャンルであり、
当時大流行したらしいのですが…
確かに曲は文句なしにカッコいいのですが…
ともかく聴いていただきましょうか。
どうでしょう?
確かに文句なしにカッコいいんだけど、
「他ジャンルとの違いって何?」ってなりませんでしたか?
ピアノ・バイオリンなどの生楽器の多さなのか、ブレイクビーツの存在なのか、
そもそも「UK Hardcoreから進化した新時代のHardcore」なのか…。
正直ジャンルとして紹介すべきかも怪しい所ではありましたが、
知識の共有、メモがてら書き連ねてました。
推敲して、どうぞ(自戒)
まとめ
色々と本旨から逸れた所もありましたがいかがでしょう?
9種類も紹介してきましたが、実際の割合的にはUK・J-Core・ハピコア当たりの数が偏って多いのかな?とは思います。(僕の認知の偏りかもですが…)
といっても、各ジャンルに良さもあるほか、
一つ一つ知っていくとジャンルの形成なんかも見えてきて面白いですよ!
今回の記事を頼りに、更に色々調べてくださいね。
それではまた次回お会いしましょう~!
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