Hardcoreのサブジャンルを紹介!~ハード系

Hardcore!タ”ノ”シ”ー”!”!”!”!”(デスヴォイス)

ゴホッゴホッ。(致命傷)

失礼しました。どうも皆さんごきげんよう。IWOLIです。

今回はHardcoreのサブジャンル紹介の中でも、

激しさを強調したジャンルを紹介していきます!

日本人的には馴染みにくさもあるかとは思いますが、

世界的にはむしろこのスタイルが主流とあってかなりの数が出回っているスタイルでもあります。

こちらの記事はHardcoreの基本的な特徴を知っていることが前提です。

まだご存じない、全体の紹介記事をお読みでない方はこちらから!

最速の4つ打ち電子音楽、Hardcoreって何?

では早速、破壊的音楽の世界へ!!

Gabba

まずはハード系ジャンルの始まりともいえるGabbaから。

Hardcore全体の紹介でも話した通り、

Hardcoreは元々Technoとてつもなく激しくしたものでした。

そうしてド派手になったHardcore Technoは、Gabbaと呼ばれるようになりました。

例えばこちら。

Neophyte vs Stunned Guys – Army of hardcore

全体の紹介でも掲載したものですね。

ブウウウウーン↓」という、本当にキックなのか疑いたくなる音や、

けたたましいリードスクリーチシンバルが特徴的です。

 

一方で、今回はそこから変化したものもご紹介します。

更に五月蠅くなりやがった

お気づきでしょうか?

そう、キックの音がよりえげつないですね。

現在ではこのような、”コォン!”と響き轟くキックが主流となっています。

キックというものはそのまま歪ませるとどうしても

ブゥーン」という音に変わっていく傾向にあります。

かつてのキックは今ほど加工法が洗練されておらず、

シンプルな編集の結果として「ブゥーン」という音に。

現在では周波数タイミングでの分離編集でより複雑な音にしているようです。

ただし、進化したスタイルのHardcoreの事を本当に世界的にGabbaと呼んでいるのかは僕も確証が持てません。

Gabbaと呼んで問題ないはずなのですが、何故かネイティブな呼び方

Mainstream Hardcore”または”Hardcore”の二択に寄っているようです。

余程海外のHardcoreシーンは専らこういったハードジャンルのみがトレンドで、

Hardcoreのサブジャンルでわざわざ呼び分ける必要がないという事なのでしょう…(?)

日本のHardcoreクリエイターの間でもその認識からか、

こういったジャンルはMainstream Hardcoreでも通じるとは思いますが、

UK Hardcore、J-Coreも人気な国なので、

日本国内ならGabbaと呼んだ方が親切かもしれません。

Industrial Hardcore

Industrial工業的、という事ですね。

まさに色んな機械が喧しく駆動しているような、

メカメカしくて無機質でけたたましいジャンルです。

先ほどのGabbaから更にキックの低音を強化し、

スネアは物凄く五月蠅いSkull Snare(スカルスネア)という音が多用され、

メロディなどは逆に削ぎ落した、

鼓膜絶対56すマンのような曲です。

こちらはこのMIXをご紹介します。(実は詳しくないだけとか言えない)

貼っておいてなんですが、この動画の冒頭部分は何故かBPMが遅めのHardstyleの方が近そうな曲が多めです。

個人的には19分辺りからの曲が典型的なIndustrial Hardcoreなのかな?と思います。

J-Coreとは対極にある様な存在ですがBPMは必ずしも速いわけではなさそうです。

Breakcore

このサブジャンルはかなり異色です。

他のジャンルはあくまでHardcore Technoからの派生であるため基本4つ打ちでした。

一方このBreakcoreはそもそもが

Drum’n’bassの元たるJungleから派生したものです。

JungleやD’n’Bの基本であるBreakbeats(ブレイクビーツ)が、

恐ろしい勢いで先鋭化されてしまった結果、もはやHardcoreと化した物と言ったところでしょうか。

その都合、4つ打ちでない事も多く不規則に激しくドラムが連打される他、

しばしばガバキックや色んな音のサンプリングが使われたりもします。

例えばこちら。

音の激しさに加え、「次に何が鳴るのか全く想像がつかない

という感じがまさにBreakcore

今回の曲はそうでもないですが、ものによっては滅茶苦茶速いこともあります。

本来は「ブレイクパートのドラムソロ」を使っているのでBreakbeatsだったはずなんですが、

このジャンルに限っては「ブッ壊したHardcore」と言った方が正しそうですね。

Crossbreed

こちらはHardcoreと、Drum’n’bassのハードなサブジャンル、

Darkstepが融合したサブジャンルです。

噛み合わないはずの四つ打ちとD’n’Bの裏拍キックを合わせようとした、

交雑種=Crossbreedということですね。

D’n’Bで好まれるようになったド派手なスカルスネアやうねるReeseBass(リースベース)、

Darkstep由来のつんのめったリズム

Hardcoreのガバキック四つ打ちを組み合わせ畳み掛けるジャンルです。

始まりはこちらのユニットの曲だったそうです。

The Outside Agency – Enlightened Species

すっごく五月蠅いのに加え、ドロップの途中で露骨にリズムが変わっていますね。

Industrial Hardcoreにも似て聞こえますが、あちらがほぼ完全な四つ打ちなのに対し、

Crossbreedはこのリズムの変化も含むところが特徴と言えそうです。

PsyCore

ここまでの曲で耳がぶっ壊れそうという方、

ご安心ください。こちらはそこまで五月蠅くないです。(静かとは言っていない)

こちらは名の通り、PsychedelicTrance、略してPsytranceと融合したジャンルです。

しかし、単にPsytrance(サイケ)とHardcoreの融合と言っても、僕は幾つかのパターンがあるように思われます。

そしてPsyCoreという言葉は、

Psytranceの要素を持つ高速BPM(だいたい165以上)の曲

全てまとめている印象です。

というのも、PsyCoreと言う言葉で括られている曲の中に

結構特徴の異なる物同士がある様に思われるんですよね…

例えばこんなMIX

サムネが見やすいものを選びました。PsyCoreでggると何故かやたらとグロいサムネが出がちなのでご注意を。

こちらはサイケらしいキックローリングベースがあるので納得しやすいと思います。

ではこちらは?

「あれっ?」と思われた方はお見事。

そう、サイケの特徴たるローリングベースありません

まさかの常時ガバキックで低音が構成されています。

どうも、ウワモノのアシッドなシンセがサイケ要素ということらしいです。

こういった曲もPsyCoreに分類されるという所から、

PsyCoreの条件は

何らかのPsytrance要素を含み、BPMが165以上

ということかと思われます。

まとめ

皆さん、特に鼓膜さんお疲れ様でした。

今回はUK Hardcore系に比べ少なくなりましたね。

こういったハード系の場合、あまりサブジャンルとして派生しない傾向はあるかもしれません。

あくまでこれまでの形を踏襲しつつより良い形自分なりのスタイルを表現する。

というのがこういったジャンルの特徴なのかもしれません。

聴き慣れていないと、サブジャンルと言われても差が分かりにくいところがあると思いますが、

興味が湧いた方はたくさん聴いていただけると嬉しいです!

それではまたっ!

ミミツカレタ…