全部無料!初心者におすすめなサンプル音源・プラグインを紹介します!

皆さんごきげんよう。IWOLIです。

今回は実際にDTMをする時に必要になってくる、

音源エフェクトを紹介していきます。

DAWは本来音を発せないため、一部音源が備わっている場合もありますが、

基本的には何らかの音源(サードパーティー音源)を持ってくる必要があります。

また作編曲していくと、鳴らした音源を加工するエフェクトも必要になってきます。

いきなり全部は難しいと思いますが、

いくつかダウンロードして音を鳴らし遊んでみましょう!

無料サンプル音源パック

まずは最もシンプルに使えるもの、サンプル音源を紹介します。

これはいわば録音された音声ファイルそのもので、

音源を選んでDAWに読み込むだけで楽曲に使用できます。

ドラム効果音FXと呼ばれます掛け声などの他、

シンセ楽器で鳴らしたフレーズが含まれる場合もあります。

DAWにぶち込むだけですぐに音が鳴らせますし、

上手く使いこなせればサンプルだけで簡易的な曲が完成してしまうほど!

特にEDMなどに向いています。

生楽器寄りの曲の場合はサンプルを使うより、

次の章のプラグイン音源を使う方が良いでしょう。

Revealed Producer Starter Pack Vol.4

まずお勧めするのはこちら、

Revealedがリリースするフリーサンプル(無料サンプル)パックです。

このパック最大の魅力は収録音源の多さ

しかもその音も非常に良く即戦力で活用できます。

特にドラム効果音は有料音源にも引けを取らないのではないでしょうか?

ただし気を付けたいのは、同じくRevealedがリリースする、

”Free Sample Packs”に表示されている同シリーズの別パックは、

完全無料では無くクレジットが必要になるので注意です。

Cymatics Free Samples

お次はこちら、Cymaticsのサンプルパックです。

このサイトでは逆に、様々なジャンルに特化した

豊富な種類のパックが展開されています。

ユーザー登録が少し面倒かもしれませんが、

例えばFuture BassTrapなど、

狙ったジャンルの雰囲気を簡単に出すことができますよ!

注意点として、このサイトはタイトルにもある通り、

プラグインのプリセットMIDIデータも配布されています。

それはそれでありがたいのですが間違えてDLしても

サンプルとしては使えないので気を付けましょう。

無料サンプル音源の探し方と注意点

まだ無料のサンプルは色々あるのですが、

キリが無いのでここで、探し方注意点について解説します。

ジャンル・サウンドで絞り込む

サンプルを探す上で有効なのは例えば、

「Trance 無料サンプル」や「Drum&Bass Free Sample」と言った感じで

「無料サンプル」「Free Sample」という単語にジャンル名などを合わせて検索するというもの。

或いは、「Drum Free Sample」や「Vocal 無料サンプル」など、

サウンド・楽器名を合わせるのも有効です。

無料サンプルはRevealedの様な物より、

何らかのジャンルに特化したり、ボーカルやドラムなど一つの楽器・パートのみをまとめた物が多い印象です。

メアド登録は必要経費と割り切る

配布されている無料サンプルの多くは、

ダウンロードにメールアドレスの登録などが必要な事が多いです。

煩わしさもあるかとは思いますが、配布者の戦略・方針の都合上、

これを避けても無料サンプルは中々入手できないかなと思います。

メルマガが色々送られることも多いですが、

そこは要らなくなったら解除しましょう。

本名登録が必要な場合もありますが…サンプルではそれが公開されることは少ないので大丈夫でしょう…

プラグインだと名前が表示されてしまう物もあるので注意です!

無料サンプル探しは大変…

ここまで無料サンプルを紹介しましたが、

正直無料でサンプルを探すのは結構大変です。

例え見つけても実際に使いやすいかどうかは結構運任せです。

やはり有料で販売されているものに比べ当たり外れがあるのは否定できないため、

サンプルを無料で補おうとした場合結構根気が要ると思います。

無料プラグイン音源(インストゥルメント)

お次は無料プラグイン音源、「プラグインインストゥルメント」です。

こちらはサンプルとは違い、これを読みこんだ上で、

MIDIデータで演奏内容を指示する事で音が鳴ります。

言わばサンプルが録音データなら、

プラグインインストゥルメントはDAW上の楽器ですね。

MIDIデータが必要なためそれらを打ち込んで作る必要がありますが、

その分サンプルよりもずっと自由に音を鳴らすことができます。

無料プラグインは現在相当たくさん出回っており、

流石に紹介はしきれないので、特に初心者におすすめなものを紹介します!

総合音源

まずは総合音源、様々な楽器・音色がひとまとめになった物を紹介します。

これらは一つインストールするだけで、

ピアノ・ギター・ベース・ドラム・シンセなど、色んな音が手に入ります!

無料だと流石に数は制限されていますが、

それでもこれから始めるという人にとってはかなりいろんな音色を充実させることが出来るでしょう。

SampleTank Custom Shop

(画像は有料版です)

まずは王道といえるでしょう、IK MultimediaのSampleTank

その無料版にあたる、SampleTank Custom Shopです。

SampleTankはDTMerの中でも人気が高く、

よく最初に買う音源の候補として挙げられます。

Custom Shopではその一部、50種類の音源が収録されています。

中身もピアノやストリングスなど、丁度使いたかった音がとても高品質で収録されているので即戦力になってくれるでしょう。

何より、後述するKomplete Startに比べ厳選されているので、

手早く音を選びやすいというのも魅力です。

Komplete Start

(画像にガッツリ有料版のが写り込んでますが…)

こちらはSampleTankと双璧をなす存在としてよく比べられる存在、

Native InstrumentsのKompleteという有料総合音源の無料版、

Komplete Startです。

SampleTank同様に有料で販売されている総合音源の無料版ですが、

収録されているボリュームが段違いに多いのがKompleteの特徴です。

SampleTankではカバーしきれない民族楽器なんかも使えたりと、

その規模はちょっと把握しきれないくらい…

物凄く優秀ではあるのですが、そのあまりの手に負えなさから、

初心者がいきなり手を出すとちょっと委縮してしまうかもしれません…

ただし、導入~音源を鳴らすまでを乗り越えられればとても力強い相棒となるでしょう!

Kontakt Player

こちらはKomplete Start内に含まれている音源です。

総合音源の中の音源、ややこしいですがこういう事もあります。

こちらは膨大だったKomplete Startに比べるとコンパクトでしょうか。

これだけでもSampleTank Custom Shopのように色んな楽器の音を使えるため、

最初はここから始めてみるのもありかもしれません。

ソフトシンセサイザー

次にソフトシンセを紹介します。

簡単に言えば電子音を鳴らす楽器ですね。

あくまで一つの楽器と侮るなかれ!パラメーターを変えることでシンセは、

ピアノ・トランペット・バイオリン・ベースの様な生楽器っぽい音にも、

生楽器では到底出せないような複雑な音も生み出すことができます!

このシンセはDTMで打ち込みで曲を作る際にとても使いやすいので、

ぜひ活用してくださいね!

Vital

僕が最強シンセとして相棒の様に頼り散らかしているシンセ、

ウェーブテーブル方式のVitalです!

比較的新しいシンセですが、とてつもなく高機能で死角なし、

これ無料じゃマズいでしょ!レベルの超スペックシンセです。

何なら幾つか有料音源を持っている僕でも未だに主戦力、

間違いなく一番使っている音源です。

欠点を挙げるなら、無料である事とまだ新しいせいか、

他の有名シンセに比べてプリセットが少し乏しいことでしょうか。

探し出すか自分で音作りするなどの工夫は必要になりやすいですが、

かなりUIも分かりやすいためシンセの入門として最適なんです!

初心者の方はこれとSampleTankかKomplete Startが有れば、

もう他に何も要らないんじゃないかというくらいですねw

Surge XT

Surge XT

お次はこちら、Surge XTです。

こちらはVitalに比べ、UIは見づらさが否めないですが、

代わりにとにかくプリセットが豊富という印象です。

また音作りの自由度も高く、Vitalに勝るとも劣らない機能の高さです。

やはり最初はシンセを自在に操って音を作る事自体が難しいと思われますし、

このSurge XTの方がより使いやすく感じるかもしれません。おすすめです!

Synth 1

日本で作られたかなり長い歴史を誇るフリーシンセ、

Synth 1です。

ツマミが多くて委縮してしまいそうですが、

基本的なシンセの機能をしっかり押さえた堅実なソフトシンセという印象です。

また歴史が長いため、ネット上で配布されるプリセットが非常に多いのも魅力ですね。

そして単純な構造のため、シンセの中ではかなり動作が軽い部類に入ります。

PCスペックが不安な方はここから入ってみるのも良いでしょう。

おまけ:Dexed

おまけとして紹介するのは、特殊な構造を持つフリーシンセ、

FMシンセのDexedです。

FM変調(正確にはPMと言った方が正しいらしいですが)という方式を採用したシンセ、

ヤマハのDX7をシミュレートしたソフトシンセです。

性能は滅茶苦茶高いのですがおまけとした理由は、

このFM方式というのがとても初心者向けとは言えない難解さだからです。

記事一本では解説しきれないくらい、というか僕もまだ全貌を掴めていないくらいなので、

「取り敢えず入れてプリセット使ってみる」ぐらいの軽い用途で考えるのが良いでしょう…

鍵盤楽器

鍵盤楽器もかなり必須ですよね!

特に打ち込みで作る場合、一番自然に作りやすいのがピアノなどの鍵盤楽器だと思います。

シンセも作りやすいのですが、もっと自然でアコースティックな音が欲しいという時に重宝するでしょう。

Piano One

まずはピアノ音源から、Piano Oneです。

すこし導入が面倒ではありますが、無料なのにかなり良い音がします。

結構はっきりした音がするタイプでしょうか。

BBC Symphony Orchestra Discover

お次はここで紹介するか迷いましたが、

BBC Symphony Orchestra Discoverに含まれるピアノです。

こちらはPiano Oneとは逆に優しい感じの音ですね。

この音源、実は物凄いヤツなんですが…詳細は後で!

HaNonB70

今度はハモンドオルガンの無料音源、HaNonB70です。

大人びた感じのバンド感やジャズっぽさを出したい時に凄く重宝します。

ドローバーだけでなくビブラートなど色んな音作りが出来て楽しいですよ!

オーケストラ音源

お次はオーケストラ

数は多くないとはいえなんと、オーケストラの各楽器を出せる音源すら

今どきは無料で公開されています!!素晴らしい!訳わからない!

BBC Symphony Orchestra Discover

そんな無料オーケストラの代表選手がこちら!

BBC Symphony Orchestraです!

先ほどピアノの紹介でも出しましたが、これがまさに、

ピアノもストリングスもブラスも全部出せるぶっ壊れ性能音源です。

何でこれが無料で、しかも200MB程度で出来るのか訳が分かりません…

オーケストラの曲を実際に作るのは結構難しいでしょうが、

それに使われている楽器は別ジャンルでも結構活躍するので手に入れちゃいましょう!

ギター・ベース

ギターベースも結構必須級ですよね。

と言ってもこれらの楽器は正直打ち込みで作るのは難易度が高いかもしれません。

簡単に言うと、ただ楽譜通りに打ち込むだけでは凄く不自然な、

打ち込み臭さというのが全面に出てしまいます。

そこに拘らなければ良い話ではありますが、

例え良い音色を使っていても安っぽさを消すのに苦労するのがギター・ベースである事は気を付けた方が良いでしょう。

Ample Guitar M Lite Ⅱ

こちらはアコースティックギターの無料音源です。

有料音源が無料版として配布されているものですが、

かなり良い音なので最初はこれでギターは十分補えるでしょう。

Standard Guitar

こちらはエレキギターの音源、Standard Guitarです。

これは単体では動かず、”sforzando”というソフト上で動く音源です。

少し導入がややこしかったり、エレキギターはこれだけでなく、

アンプシミュレーターキャビネットシミュレーターが必要になってしまいますが、

無料でこれらを補う事も出来る上に凄く音が良いです!

ギターには色んな奏法があるのですが、

この音源はそれらをこれでもか!というほど網羅しているため、

ギターの打ち込み方を学ぶほどに凄くハイレベルな打ち込みが出来ます!

Standard Bass

一方のこちらはエレキベース音源です。

同じ開発者だけあってこちらも高品質!

ベースアンプとキャビシミュを用意すれば、一気にバンドサウンドが完成

何なら、難易度は高いですがスラップベースの音まで入っているので、

本当に色んな事が出来ます!

ドラム

ギター・ベースと来たらドラムも欠かせませんね!

ドラムは大きく分けて、さっき紹介した電子音寄りの物と、

実際の太鼓や金物を叩いて鳴らす生音に分けられますが、

ここでは生音・生楽器寄りの物を紹介します!

電子音はさっきのサンプルで解決しますからね!

MT-PowerDrumKit

無料のドラム音源といえばこれ!(と思っている)

MT-PowerDrumKitです。

どの音もとてもリアルなだけでなく、

すごく作り込まれたドラムパターンも収録されているため、

これを活用すればほとんど打ち込みをしなくてもドラムを完結させてしまえます。

ドネーション(寄付)制なので最初に寄付を求める表示が出ますが、

無料で使える期間に制限などはありません。めっちゃおすすめです。

ボーカロイド系・歌声合成ソフト

何と、ボカロと呼ばれるような、

VOCALOIDに近いソフトも無料の物があります!

VOCALOIDは有料ソフトなのですが、今はかなり高機能なものも無料で使えたりするんですよ~

UTAU

まず候補に挙がるのはやっぱりUTAUですよね~

初音ミクが生まれた直後には生まれていた凄く歴史の長い歌声合成ソフトです。

とても人気のソフトですが、今では次の物の方がより使いやすいかもしれません。

OpenUtau

OpenUtau、こちらはUTAUの完全上位互換と言っても良いようなソフトです。

UTAUの機能に加え細かい表現が調整しやすくなっているため、

特に拘りが無ければこちらを使うのが良いでしょう。

大きな利点はUTAU・OpenUtau共にライブラリ、

即ち歌声の種類が多い事。

調べれば凄い数がヒットするためむしろ迷ってしまうくらいですw

欠点の一つとしては、プラグインではなくスタンドアローン型のソフトのため、

DAWに取り込んで一緒に作業することはできず、

音声データにエクスポートしなければならないことでしょうか。

といっても、このタイプは無料の歌声合成ソフトだと少なくないので、

UTAU系の弱点というわけでは無いです。

もう1点を挙げると、自然な歌声にする機能

のちに沢山生まれた物に比べ前時代的と言わざるを得ないでしょうか…

と言っても、そんな機械っぽさこそむしろ魅力な面もありますし、

敢えてOpenUtauやUTAUを使うのもありでしょう。

Voisona

現在凄く注目されている、AIで自然に歌う歌声合成ソフトの一つ、

Voisonaは第一弾となる知声が無料で利用可能です。

無料なのに打ち込むだけでAIがかなり自然に歌ってくれる上に、

細かく調整すれば人が歌ったものと聴き分けが難しいくらいのクオリティで歌ってくれます!

他のライブラリは有料になってしまいますが、

お金を掛けない間だけ使ってみる、今後続けるかどうか試してみる、

といった用途では申し分ないソフトでしょう。

無料プラグインエフェクト

最後に無料のプラグインエフェクトを紹介します。

プラグインエフェクトは、既に音を鳴らしている所へ効果を掛け

鳴り方を変えるためのプラグインソフトです。

大胆に大きく音を変えるものもあれば、

音の余計な部分を減らす微調整の為のエフェクトもあります。

これはDAWに付属していればしばらくはそれを使っていて良いと思います。

もしDAW備わっていない場合は、

今回紹介する無料のエフェクトをおすすめします。

最初は恩恵を感じづらく何のためにあるか分かりにくいと思いますが、

どうせ無料なので入れちゃいましょう!w

総合エフェクトバンドル

Blue Cat’s Freeware Plug-ins Pack Ⅱ

こちらは複数のエフェクトがひとまとめになった無料のバンドルです。

必須になってくる基本的なエフェクトがこれ一つで大体揃うので、

DAW付属エフェクトで足りない場合はこちらを使いましょう。

コンプレッサー

OTT

EDM系コンポーザーの間ではもはやスタメン!OTTです。

これを刺すだけで音にハリ迫力が出る魔法の様なプラグインです。

特に電子音楽寄りであるほど効果は絶大ですね!

注意点は、音が変わり過ぎてしまったり、

逆に良い所が失われてしまうこともある所でしょうか…

左上の”DEPTH”を下げるなどして調整しましょう。

アンプ・キャビネットシミュレーター

IGNITE APMS Emissary

まずは今も結構使っているアンプシミュレーター、Emissaryです。

かなりハイゲインな音という印象で、入れた途端ジャッキジャキになります!

サイトが少しお目当ての物を探しづらい感じもしますが、

他にも色んなアンプシミュがあるため探してみましょう!

あ、次に紹介するキャビシミュも忘れずに!

IGNITE AMPS NadIR

そしてこちらがそのキャビネットシミュレーターとなっております。

画像では何故かちゃんと読み込めてないですが。

こちらを使う事で、アンプで歪んだギターサウンドをまとめ

いつも聴くようなしっかりとしたエレキギターのサウンドになります。

エレキギターの音作りは結構ややこしい事が多いですが、

もし取り入れたいなら根気よく取り組みましょう!

BassDeluxe

こちらはさっきのギターアンプでは無く、名の通りベースアンプです。

ベースはちゃんとベースアンプに通さないととんでもない音になるので気を付けましょう(1敗)

これだけあれば割とちゃんとした音になってくれる気がしています。

自分がEDM畑に居すぎるだけかもしれない。

まとめ

以上、初心者DTMerの強い味方となるであろう、

高機能な無料音源・エフェクトについて紹介しました!

最後の方はだいぶやっつけ感ありましたが()

いきなりこれら全部をDAWにねじ込む必要までは無いと思いますが、

特に先に解説したものほど即効性があり、

導入すればすぐにイイ感じにしやすいと思います!

色々入れてみて、音を鳴らして楽しんでみましょう。

最初はそれだけでも楽しいと思いますよ!

それでは、オヤカマッサン!